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熟年離婚で老後貧乏!? 熟年離婚のリスクと回避法

ファミリー
2020.02.19
熟年離婚で老後貧乏!? 熟年離婚のリスクと回避法

近年、結婚して20年以上経ってから離婚する「熟年離婚」の件数は増え続け、年間離婚件数の5件に1件にせまっています。熟年離婚には熟年ならではの事情やリスクがあり、甘い考えでは後悔することになりかねません。今回は熟年離婚のリスクや回避方法について解説します。

~目次~
1. 熟年離婚の理由ってなに?
2. 熟年離婚のリスクはこんなにある
3. 熟年離婚後の年金はどうなる?
4. 夫婦円満になる秘訣は?
5. 老後貧乏にならないためには夫婦円満が一番の解決策

熟年離婚の理由ってなに?

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離婚の理由は単純なものではありません。熟年離婚になると、若いうちの離婚とは違い、人生経験を積んできたがゆえの複雑さが生じるのです。一般にどのような理由で離婚が選ばれているのでしょうか。

価値観の違い

夫婦であってもそれぞれが一人の人間であり、自分の価値観をもっています。他方、生活するうえでは自分の価値観をある程度犠牲にして、相手に合わせること、つまり我慢も必要です。しかし、その我慢が限界に達すると、ともに暮らすことが苦痛となります。熟年世代になれば、自分の人生に残された時間を考えるようになり、価値観が異なる人物とそのまま暮らすことに疑問を抱く可能性が高まるのです。

社会の変化

戦後の高度成長期、「夫は外で仕事をし、女は家庭を守り、夫を支える」という考えが社会共通の〝家庭像〟でした。しかし今日、共働きは一般化し、雇用機会均等法など関連法規の整備も進んでいます。家庭というものに対する価値観が大きく変わり、かつて「良くない」というイメージのあった離婚に対しての社会の見る目も変化しました。当事者にとっては離婚がそれほど抵抗のないものになってきているのです。

親の介護がイヤ

熟年になると双方の親が高齢化し、いやおうなしに扶養の問題が現実化してきます。介護が必要になるケースも多いでしょう。2世帯で暮らしていると、自宅で介護する場合も。そんなとき、どうしても家にいることが多いほうに負担がかかります。介護対象が相手の親だった場合、「なぜ私が介護しないといけないのか」という不満もたまっていきます。

会話がない

長年一緒に暮らしていると、次第に会話が減ってくるのは自然な流れです。もちろん、会話が減ったから夫婦仲が悪くなるとはいえません。しかし、自分が話しかけてもまともな返事が返ってこない...といったことが毎日続いたら、一緒にいたくないという気持ちになってもおかしくないでしょう。

子供が自立した

子供が小さいうちは育児や学校の問題で、離婚を考えていたとしても「子供のために」と思いとどまることがあるでしょう。しかし、子供が大きくなって自分で食べていくようになったら事情は違ってきます。もっとも、離婚は複合的な理由であるケースが多く、「子供が自立したから」というのは、理由というよりもタイミングといっていいかもしれません。

熟年離婚のリスクはこんなにある

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50代ともなると「老後」が目の前にせまっています。無計画に離婚してしまうと、経済的、精神的に大きなリスクを抱え込むことになりかねません。

孤独感

離婚した当初は、一人暮らしを楽しむことができるかもしれません。しかし、徐々に孤独感が襲ってくるケースも多くあります。「やっぱり二人の方が良かった」と思う人も一定数存在するのです。

自分の介護が必要になったとき

歳をとると体が衰えてきます。もし病気になって、誰かの助けがないと日々の生活に困るようになったとき。あるいは介護が必要になったとき。配偶者がいる場合長年付き添っていて自分の性格などを熟知しているため、サポートも安心で心の支えにもなります。熟年離婚をしてしまうと、他人の力を借りざるを得ません。この場合、高額なお金がかかってしまい、パーソナリティーを一から知ってもらう 必要があるため、精神的にもつらくなる可能性があります。

家事が大変

毎日仕事を終えてうちに帰ったら、ご飯ができていた。脱いだものをカゴに入れておいたら、洗濯してあった。結婚時はあたり前だったとしても、離婚すればすべて自分でやらなければならないのです。夫婦で家事を分担していたのであれば、双方に負担が増えます。

経済面

専業主婦(夫)として生きてきた人にとっては、経済的なリスクが大きくのしかかります。50代、60代で新たに仕事を探したとき、得られる仕事と収入でどれほどの生活ができるか。いかにお金を稼ぐということが大変なのかを実感します。それは生活面だけでなく、精神面でも大きな負担になります。

熟年離婚後の年金はどうなる?

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離婚に際して、夫婦の財産を分けることになります。なぜなら、婚姻生活は夫婦が共同で財産を構築するからです。どのような財産を分けることになるのでしょうか。

財産分与

婚姻生活は夫婦が共同で構築していきます。マイホームや貯金のほか、車や家財道具などの財産も、その名義がどちらかに関係なく、共同で築いたもの。離婚する場合はその財産を二人で分けましょうという制度が「財産分与」です。財産分与には3種類あります。

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財産分与を請求できるのは、離婚時から2年以内。離婚時に分与の割合を決めなくても、2年以内であれば請求が可能ですが、いったん離婚してそれぞれが生活を始めると、実際問題として、連絡をとったり会ったりしにくくなります。なので、取得時期は別として、離婚時には少なくとも何をどう分割するのか決めておくのが良いでしょう。

マイホームの分割

マイホームも財産分与の対象です。例えば、住宅査定額が5,000万円、住宅ローンが4,000万円の場合、その住宅の評価額は1,000万円と算出されます。なお、家を売却、夫または妻が住み続けるなど、場合によって受取額・支払額は変わるため、注意しましょう。

退職金の財産分与

夫が会社員、妻が専業主婦の場合。退職金もいってみれば労働の対価の〝後払い〟であるため、分与の対象になります。この場合、夫が退職して既に退職金が支払われている場合と、まだ会社員で、退職金が支払われていない場合とに分けて考えます。

退職金がすでに支払われている場合

例えば、退職金が2,000万円あったからといって、自動的に妻がその半分をもらえるというわけではありません。分与の対象になるのは、あくまで婚姻期間に応じた割合となります。

退職金が2,000万円とします。勤務年数が40年だったとして、夫が就職して10年経った時に結婚したとすると、婚姻期間は30年です。すると分与の対象になるのは2,000万円のうちの4分の3。つまり1,500万円になります。このうちの半分なので、750万円を受け取れるということになるのです。

なお、退職金をもらってからかなり年数がたっていて、既にその大半を使ってしまっていたような場合、分与の対象にならないこともあります。

まだ退職金が支払われていない(現役の会社員の)場合

会社の退職金規定をみて計算する必要がありますが、そもそも将来、退職金が支払われるかどうか分かりません。会社が倒産するかもしれませんし、配偶者が定年を待たずに退職してしまうかもしれません。

様々な不確定要素はありますが、この場合は、定年まで勤めたとして退職金を計算し、上記のように婚姻期間に応じた金額をはじき出します。あるいは、自己都合退職した際にもらえる退職金を元に金額を計算することもあり、退職金の分与のし方は明確に決まっているわけではありません。

年金分割制度

年金分割は、例えば夫が会社員の場合、婚姻生活において妻も家事などで生活を支えていた、つまり、双方が協力して生活が成り立っていたのに、離婚後、夫が年金を全額受け取るのは不公平になるので、その一部を妻に分けましょうという制度です。

年金分割でもっとも注意しなければならないのは、分割の対象になるのは厚生年金だけという点です。夫がずっと自営業をしていて国民年金に加入している場合、その自営業が会社組織(株式会社など)の形態をとっていない限り、妻は分割請求することができません。また、夫が企業年金をもらえる場合でも、これは分割の対象外になります。

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年金分割には「合意分割」と「3号分割」があります。「合意分割」というのは、分割の割合を夫婦で話し合って決める制度です。この場合、分割割合は2分の1が上限です。夫婦で合意できない場合は裁判で決めることになります。

「3号分割」というのは、2008年4月1日以降の婚姻期間のうち、妻が専業主婦、つまり第3号被保険者(パートなどで働いていても年収が130万円未満の場合)の期間があった場合、その期間については分割割合が2分の1になる制度です。これについては夫婦間の合意は必要ありません。

退職金分与同様、年金分割も婚姻期間に応じた割合になります。例えば、厚生年金の加入期間が40年で、婚姻期間が20年だったとすると、分割の対象になるのは年金額の半分になり、さらにそのうちの半分を受け取る権利がありますので、最高でも年金額の4分の1になります。年金額が200万円だったとすると、もらえる金額は50万円になります。

夫婦共働きで妻の方が収入が多かった場合、妻は夫に自分の年金の一部を分けることになります。また、年金分割にも請求期限があり、離婚の翌日から起算して2年以内です。2年を超えると請求できなくなります。

夫婦円満になる秘訣は?

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熟年離婚は夫にとっても妻にとってもリスクが伴います。できれば避けたいという方も多いことでしょう。そこでいまから夫婦仲を少しでも良くしたり、維持したりする方法をご紹介します。

会話を大切にする

会話がなくなれば、夫婦の間の溝がどんどん大きくなる可能性が高まります。夫婦の会話は、たわいないもので構いません。できるだけ日々、会話をするようにしましょう。会話することで心が通い合い、夫婦の心理的距離が縮まります。自分が話をするだけでなく、相手の話を聞くということを大切にしてください。

感謝する

「感謝」の気持ちは幸福な人生につながります。極端ですが、もし突然、パートナーが事件や事故に巻き込まれてしまったら...と想像してみてください。日々の生活がいかに相手に支えられているのか、そのありがたさが分かると思います。

干渉しすぎない、お互いの時間を持つ

夫婦とはいえ、それぞれが自分の考え方、価値観をもっています。相手に押しつけられては、反発を覚えて当然です。「ああだこうだ」と言い合うのはいいですが、そこに「一線を越えない」配慮が必要になります。また、一つ屋根の下で暮らしているのは、いやでもお互い、常に「監視」する状態です。お互いが自分の好きなことをして過ごし、息抜きする時間をもつことも大切でしょう。それぞれが友人などと旅行にでかけ、一人になる時間をもつのもいいでしょう。

共通の趣味などをもつこと

これまで紹介した方法ができていなかった、という方でも共通の趣味を持てば、夫婦の関係を改善・維持できるようになるのではないでしょうか。例えばペットを飼うのはどうでしょう。ペットは家族の一員です。夫婦が同じペットに愛情を注げば、その新しい「家族」を通してまた気持ちがつながります。

>>ペットは猫がオススメ?
猫の里親になる前に!50代から新しい家族を迎えるメリットと心構え

老後貧乏にならないためには夫婦円満が一番の解決策

熟年離婚は決して甘いものではありません。十分な資産があるのなら別ですが、そうでないのなら、双方が「離婚貧乏」に陥る危険性をはらんでいます。普段から夫婦間のコミュニケーションをしっかりとり、円満な夫婦生活を送りましょう。

(記事提供元:サムライト株式会社、画像提供元:ピクスタ株式会社)

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