メールマガジン
新着コラムやうれしい情報がいっぱいのメールマガジンを配信中!
詳細を見る
  1. ホーム
  2. 記事一覧
  3. 確定申告で税額軽減も!50代から準備しておきたい確定申告のはなし

確定申告で税額軽減も!50代から準備しておきたい確定申告のはなし

マネー
2020.02.05
確定申告で税額軽減も!50代から準備しておきたい確定申告のはなし

そろそろ定年退職を意識し始めている50代の方は、確定申告について情報収集しておくことをオススメします。定年退職後は自分で確定申告をする必要があるからです。給与所得者(会社員や公務員)は、毎年の納税は年末調整のみで終わってしまうことが多く、確定申告には馴染みがないという人がほとんどではないでしょうか?

年末調整とは、毎月の給料から天引きされている所得税を会社側が再計算し、納税額を調整する制度です。一方、確定申告とは所得にかかる税金(所得税)の額を自分で「確定」します。また退職金を受け取った際にも確定申告が必要になります。

給与所得者でも確定申告はできますので、ぜひこの記事で確定申告の概要を把握し、練習も兼ねて今年度末から確定申告をしてみてはいかがでしょうか?

~目次~
1. 定年退職が近いからこそ!これからの確定申告との付き合い方
2. 50代から実践できる確定申告
3. 徹底比較! 50代が確定申告をするとどれだけお得になるの?
4. 自分で確定申告をするにはどうすればいい?
5. 今のうちから確定申告の準備を

定年退職が近いからこそ!これからの確定申告との付き合い方

確定申告2.jpg


定年退職するまでは年末調整だけで問題ありませんでした。しかし、定年退職後は自分で確定申告を行わなければいけないシーンが多くなります。だからこそ、50代のうちから確定申告に備えておく必要があります。退職後に確定申告が必要となる4つのケースを解説します。

1.退職したとき

例えば3月末日で定年退職をして、その後無職になるケースでは、その年の所得は1月~3月分の給与額だけになります。そのため所得が、当初の見積もり額よりも減るのが一般的となり、確定申告をすることで、払い過ぎた税金が戻ってきます。

2.退職金を受け取ったとき

退職金を受け取る際、「退職所得の受給に関する申告書」を提出していれば、確定申告の必要はありません。しかし、上記の申告書を提出していない場合は税金を払い過ぎている可能性があるため、確定申告をすることで税金が還付されるケースもあります。

<参考>[手続名]退職所得の受給に関する申告(退職所得申告)|国税庁

3.住民税の納付に関して

給与所得者として働いていたときは、住民税は給与から天引きされていました。しかしながら、退職後に再就職をしない場合は、自分で住民税を納付する必要があります。

住民税は、前年の1月1日から12月31日までの所得に対して計算され、その金額を、翌年6月から翌々年の5月の間に納付します。1月から5月までに退職した人と、6月から12月までに退職した人とでは納付パターンがことなるので注意が必要です。

前者は、原則として退職月の給与から5月分までの住民税が一括で徴収されます。後者は、退職月の住民税について給与から天引きで徴収してもらい、退職月以降に残っている住民税は自分で納付することになります。そのほか、退職時に一括して納付してしまう方法や、再就職先で給与天引きすることも可能です。

4.公的年金等の収入金額の合計額が400万円を超す場合

公的年金等の収入金額の合計が400万円を超す場合、確定申告が必要になります。2ヵ所以上から収入がある場合には、その合計額が基準となるため注意が必要です。定年退職する前に、自分がもらえる公的年金などの額を確認しておきましょう。ただし400万円以下であっても、適用される控除があって、所得税の還付を受けられる場合は申告が必要になります。

<参考>ご存じですか? 年金受給者の確定申告不要制度 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

50代から実践できる確定申告

確定申告3.jpg


定年退職後、急に確定申告をしなければならなくなると、十分な準備ができなかったり、手続きでミスをしたりする可能性も。定年退職後の老後資産は非常に重要です。確定申告をすることで、還付金を受け取れる知識を50代のうちから身につけておいた方がいいでしょう。今回は50代からでも始められる確定申告を紹介します。

1.ふるさと納税

ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体に寄付できる制度です。寄付をした合計金額から2,000円を差し引いた額が、納める所得税から控除されます。なお、収入や家族構成によって控除上限額がことなるので注意が必要です。この控除を受けるためには、「確定申告」を行うか「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を利用しなければなりません。この「ワンストップ特例制度」を利用できる条件は確定申告をする必要がない給与所得者であること、1年間の寄付先が5自治体以内であること、の2つです。ただし、いずれの制度を利用しても基本的に控除額に差は生まれません。

<参考>ふるさと納税ポータルサイト|ふるさと納税のしくみ|税金の控除について|総務省

2.医療費控除

年間で医療費が10万を超えた場合、納めた税金の一部が返金されます。医療費控除とは、一定額以上の金額を医療費として支払ったときに控除を受けられる制度です。その年の1月1日から12月31日までの医療費が対象となります。確定申告の際には受診した医療機関や薬局に支払った金額を記載した明細書(領収書は5年間の保管義務)が必要です。

<参考>医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁

3.「スイッチOTC医薬品」を年間1万2,000円を超えて買った場合

平成29年1月1日以降、風邪薬やシップなどのうち、「スイッチOTC医薬品」と認められている医薬品を購入した際に、購入費用について所得控除を受けられます。これは「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」といい、該当医薬品を年間1万2,000円を超えて購入した人が対象です(年間8万8,000円が上限)。ただし、上記の医療費控除と併用することはできず、どちらかを選択する必要があります。セルフメディケーション税制の申告をしない場合は、スイッチOTC医薬品の購入費用を、医療費控除に含められます。

<参考>セルフメディケーション税制の概要・手続など:平成30年分 確定申告特集|国税庁

4.住宅ローン控除

「住宅ローン控除」とは、一定の条件を満たした上で、住宅ローンを利用してマイホームの購入やリフォームをすると、税金が軽減する制度です。正式名称は「住宅借入金等特別控除」といいます。この制度の適用を受けた1年目の分は翌年確定申告が必要です。2年目の分以降は年末調整での対応が可能になります。

徹底比較! 50代が確定申告をするとどれだけお得になるの?

確定申告4.jpg


確定申告をしない人とした人でどれくらい差がでるのでしょうか? シミュレーションで解説します。例えば次のような方の場合、納める税金は以下の通りです。

・年収750万円
・社会保険料112万5,000円
・配偶者の合計所得金額300万円
・16歳以上の扶養親族が1人
・医療費が20万円
・ふるさと納税で4万円納付
・iDeCoに12万円拠出

確定申告5.jpg

ここから確定申告で納税の申告をすると、以下になります。

確定申告6.jpg


iDeCoの掛け金を払っていたり、確定申告で医療費控除やふるさと納税の申告をするだけで、税額が軽減されることが分かりますね。このほか、住宅ローン控除などが適用される場合、さらに節税が期待できます。

(※)50代からのiDeCo加入について
iDeCoに加入すると、支払った掛金全額が所得控除になるメリットがありますが、50代からの加入は、加入期間要件である10年以上を満たしません。したがって、受給開始年齢が60歳より引き上げられます。

●iDeCoについてはこちらでおさらいしましょう
>>セカンドライフの資産形成に!50代の資産運用''初心者''が始めやすいオススメ金融商品
>>節税効果のある''個人年金保険''と''iDeCo''で賢く老後に備える。

なお、2020年から所得税が改正されています。2019年と比べて収入が850万円を超えると増税になります。

●2020年からの税制改正についてはこちらでおさらいしましょう
>>【前編】年収850万円超だと税負担アップ!?2020年税制改正について解説
>>【後編】年収850万円超だと税負担アップ!?2020年税制改正について解説

<参考>【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ|国税庁

自分で確定申告をするにはどうすればいい?

確定申告7.jpg


50代の給与所得者でも確定申告を理解すべき理由を解説してきました。ここでは実際に確定申告をする際の簡単な流れを見ていくことにしましょう。

1.確定申告に必要な書類をそろえ、作成する

まずは以下の書類等を準備します。

確定申告8.jpg
<参考>確定申告書、青色申告決算書、収支内訳書等|国税庁

書類などがそろったら、確定申告書に記入していきます。なお、初めて確定申告をされる方は、国税庁の「令和元年分 確定申告特集」がわかりやすいため、以下のサイトから参考にしてみてください。

<参考>所得税の確定申告|国税庁

2.申告書を提出する

申告書を作成したら、税務署に提出します。確定申告の提出方法は以下の3つです。

確定申告9.jpg
<参考>事前準備の流れ|e-Tax

今のうちから確定申告の準備を

確定申告は、個人事業主の方が行うものだと考えてしまいがちです。しかし、給与所得者でも、場合によっては税額の軽減につながることをわかっていただけたのではないでしょうか? また、退職すると確定申告が必要になるケースが増えるため、きたる定年退職に備えて、今のうちから確定申告の知識を得ておきましょう。

2020年2月5日時点

hatanaka-2.jpg

畠中雅子さん

新聞・雑誌・ウエブなどに多数の連載をもつほか、セミナー講師、講演、相談業務などをおこなう。ひきこもりのお子さんがいるご家庭に向けた生活設計アドバイスを行う「働けない子どものお金を考える会」、高齢者施設への住み替え資金アドバイスをおこなう「高齢期のお金を考える会」などを主宰。著書・監修書は、「ラクに楽しくお金を貯めている私の『貯金簿』」(ぱる出版)ほか、60冊を超える。

村瀬紀美子様プロフィール写真.jpg

村瀬紀美子さん

税理士。大手税理士法人勤務後、平成17年に村瀬紀美子税理士事務所開業。 近年は、相続税等の資産税に関する申告業務及びセミナー講師を中心に活動。相続手続から遺品整理、空家売却、税務申告をまとめて行う『川越相続の窓口』を結成。多数の相談や依頼に対応。

(記事提供元:サムライト株式会社、画像提供元:ピクスタ株式会社)

URL NOT FOUND
キーワードで絞り混む
人気記事
ranking人気記事
  • no.1定年退職後に再就職するなら、働き過ぎは損?給付制度をうまく活用しよう!

    定年退職後に再就職するなら、働き過ぎは損?給付制度をうまく活用しよう!

    2020.02.26

    記事を見る
  • no.2「人生ってきっと暇つぶし」みうらじゅんさんが語る、50代からの趣味・マイブーム

    「人生ってきっと暇つぶし」みうらじゅんさんが語る、50代からの趣味・マイブーム

    2020.03.26

    記事を見る
  • no.350代こそ知っておきたい! 贈与制度を知って経済的に有利に!

    50代こそ知っておきたい! 贈与制度を知って経済的に有利に!

    2019.11.13

    記事を見る
  • no.4オリーブオイルたっぷりのアヒージョは健康的?ヘルシーなアヒージョの食べ方

    オリーブオイルたっぷりのアヒージョは健康的?ヘルシーなアヒージョの食べ方

    2018.04.11

    記事を見る
  • no.550代の''相棒''となる「一生もの」のアイテムとは?~山本晃弘氏インタビュー・後編~

    50代の''相棒''となる「一生もの」のアイテムとは?~山本晃弘氏インタビュー・後編~

    2020.03.25

    記事を見る