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セカンドライフの資産形成に!50代の資産運用''初心者''が始めやすいオススメ金融商品

マネー
2018.12.04
セカンドライフの資産形成に!50代の資産運用''初心者''が始めやすいオススメ金融商品

現在は金利が低く、預金だけではなかなか資産をふやすことができません。50代にとっては自分の資産をできるだけ効率的に運用しながらセカンドライフの資産形成につなげたいところ。一方で、大事な資産ですからあまり冒険はしたくない......。
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢(ふろうちあや)さんに聞く『退職後のライフプランの考え方』シリーズ第5回は、50代の資産運用初心者が始めやすい金融商品を紹介していただきます。

オススメ1.迷いたくない人は「投資信託」

もっと積極的に投資をしてみたいと考えるとき、まず思い浮かぶのはやはり株、もしくは債券などの有価証券の購入でしょう。しかし、実際に「じゃあ、株を100万円ぐらい買ってみよう!」と考えて、どれか一つの銘柄をチョイスしようとしても......迷ってしまうでしょう。大事なお金ですから、勘だけを頼りに決めるわけにもいきません。
そんなときにオススメの方法が「投資信託」の利用です。投資信託は、大勢の投資家から集めたお金を、運用の専門家が複数の投資先を選んで運用する商品です。
投資では、リスクを軽減するオーソドックスな手段として、複数の投資先に分散して投資をする方法があります。投資先が複数ならば、仮に一つがダメでもほかの投資先で利益が出れば、全体として運用益を確保できるため、リスクを軽減できる可能性が高まります。
投資信託の魅力として、小口の投資であってもこの「分散投資」によるリスク軽減が図れる点が挙げられます。そして、自分で投資先を選ぶ手間もかかりません。

投資信託を利用する際にもう1点注目したいのが、2018年1月にスタートした「つみたNISA」。これは、長期の積立・分散投資を後押しするために創設された小額投資非課税制度で、この制度を利用すると、一定の投資信託から得られる分配金や譲渡益についての所得税や住民税がかかりません。

■つみたてNISAの特徴 t-nisa01.png t-nisa02.png

「50代から考えるこれからの暮らしとおかねのはなし」サイト内記事:「つみたてNISA」でコツコツはじめる資産形成より抜粋

●くわしくは、みずほ銀行のホームページ

資産運用をしたことがないという50代の方でも、たとえば毎月5万円を貯蓄しているうちの5,000円だけを「つみたてNISA」の対象となる投資信託で運用するといったかたちであれば、気軽にスタートできるのではないでしょうか。
50代の方には近い将来、退職金というまとまったお金を手にする機会があります。大きなお金を手にしてからはじめて投資にチャレンジするのは、リスキーといえます。そのような面からも資産運用の準備体操・トレーニングとして少額から始められるつみたてNISAはオススメです。

* 投資信託には元本割れのリスクや手数料等に関して注意していただきたい点がございます。 投資信託ご購入にあたってのご注意事項についてはこちらからご確認ください。

オススメ2.コツコツ堅実派は積立型の年金「iDeCo」

セカンドライフに向けて資産形成を考える場合、個人年金保険や終身保険を利用して毎月の掛け金をコツコツ積み上げていく方法があります。ただし、保険の本来の役割は「自分に必要な保障を考えて購入するもの」であって、資産形成という観点から損得を考えて選ぶものではありません。保険を用いた資産形成は、老後の資金を蓄えたいけれど、リスクを抱えながら自分で運用するのは苦手という方に向いていると思います。
そんなコツコツ堅実派の50代にあわせてオススメしたいのが、個人型確定拠出年金「iDeCo」(イデコ)です。
iDeCoは、老後の資産形成のための年金制度で、60歳まで掛金を積み立て、預金や投資信託など自分が選んだ商品で運用した後、原則60歳以降に年金または一時金で受け取ります。そしてiDeCoのメリットはなんといっても掛金の全額を所得控除できることです。50代は所得がピークを迎える年代ですから、所得税や住民税の節税という点で大いに効果が期待できます。また、毎月貯蓄している方はそのお金をiDeCoの積み立てにスライドしていくだけで所得控除につながるわけですから、活用しない手はありません。運用益は、預金で運用しても、投資信託で運用しても非課税*1です。
注意点としては、iDeCoの口座開設・維持に手数料がかかります。とはいえ、税制メリットで年間数万円の節税が見込めるので、収入がある方は前向きに検討するべきだと思います。また、掛金額が大きいほうが節税効果も大きくなるので、せっかくならば積立できる上限いっぱいまで拠出したほうがよいでしょう。

また、一度始めたiDeCoは、原則60歳以降まで解約できません。受け取り開始できる年齢は60歳時点の通算加入者等期間*2により60歳から65歳までの範囲で決まります。そのことも考慮のうえ、無理のない金額で運用しましょう。
もう一つの注意点として、積立金を一時金で受け取る場合は退職所得として「退職所得控除」および「1/2課税」の適用を受けられることが挙げられます。年金払いの場合は「公的年金等控除」の優遇措置があります。裏を返せば、退職金の大きさ、受け取り方によっては控除額をこえた分については所得課税を受ける可能性があるということです。

■拠出時の税制優遇例
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みずほ銀行ホームページより抜粋

■受け取り時の税制優遇
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みずほ銀行ホームページより抜粋
*1 運用中の年金資産には1.173%の特別法人税がかかりますが、2020年3月31日まで課税が凍結されています。期限については延長されることがございます。
*2通算加入者等期間とは、加入者または加入者であった方が60歳に達した時点で、①企業型確定拠出年金加入者期間、②企業型確定拠出年金運用指図者期間、③個人型確定拠出年金加入者期間、④個人型確定拠出年金運用指図者期間の各期間を合計したものです。なお、企業の退職金制度や企業年金制度から資産を確定拠出年金に移す場合(移換といいます)、過去の加入期間(60歳未満の期間に限る)が通算加入者等期間に合算されます。
*3 期間中年収が一定である前提です。年収から給与所得控除、社会保険料15%、基礎控除を引いた額を課税所得とし、所得税・住民税を課税した場合。その他の控除等については考慮しておりません。
*4期間中年収が一定である前提です。
* 老後の資産形成に有効なiDeCoの制度ですが、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
  • 原則として、60歳になるまで受け取ることができません。
  • 運用商品はご自身でご選択いただきます。運用の結果によっては、損失が生じる可能性があります。
  • 加入時から受け取りが終了するまでの間、所定の手数料が発生します。
  • 60歳時点で通算加入者等期間が10年に満たない場合、段階的に最高65歳まで受け取り開始できる年齢が遅くなります。
  • 一時金として受け取る場合、勤務先等からの退職金の受け取り時期によっては退職所得控除額が調整されるケースがあります。
●くわしくは、みずほ銀行のホームページ

オススメその3.為替レートにご注意「外貨預金」

ご存知のとおり、現在、国内の預金金利はほとんどゼロに近く、超低金利になっています。一方、外国では日本より金利がかなり高いケースもあるので、同じ預金額であれば、金利の高い国の預金のほうが、資産がふえるはずです。

さらに、外貨建ての預金であれば、為替レートの「差益」を得られる場合もあります。日本の通貨「円」と外国の通貨の交換比率である、「為替レート」は常に変動しています。例えば、円高のときに米ドルを買って外貨建てで預金し、円安のときに預けていた米ドルを日本円にして引き出せば、手元に得られる日本円はふえることになります。これが為替差益です。

ただし、円と外貨を交換する際には為替手数料が発生します。また、為替レートの状況によっては、先ほどの差益とは逆に「差損」が発生することもあるので、注意が必要です。
このように外貨預金はシンプルなしくみの金融商品ですが、最終的に「円」に戻す必要があるならば、為替リスクと上手に付き合っていく必要があります。

■外貨預金の運用イメージ
gaiaka_shikumi.png ●くわしくは、みずほ銀行のホームページ

外貨預金を始める場合は「外貨預金の金利」、「為替レート」の二つについてメリットがあるかを判断する必要があります。
金利は、単純に日本と外国との預金金利を比較すればいいので簡単です。為替レートはニュースや金融機関でも発表されていますが、日常的にはあまり馴染みがないという人も多いでしょう。しかし、好きなワイン、腕時計、輸入雑貨など、自分にとって身近な外国の商品の値段などを気にしてみると、「この銘柄のワイン、昔よりも高くなったなあ」というように、そのときどきで外貨の相対的な価値が感覚的にわかることもあります。

* 外貨預金には元本割れのリスクや手数料等に関して注意していただきたい点がございます。 外貨預金へのお預け入れにあたってのご注意事項についてはこちらからご確認ください。

ファイナンシャルプランナーからのアドバイス

退職金を受け取ってからはじめて資産運用を行うよりも、50代前半を目処に練習しておくほうがよいでしょう。
たとえば、株なら10~20万円で1~2銘柄、投資信託や外貨預金などの金融商品は10,000円ずつ試しに購入し、しばらく運用していく中でご自身と相性がよい商品を見つけてみるのも一手です。(風呂内さん)


セカンドライフの資産形成に向けて、50代が始めやすい金融商品を紹介してきました。といっても自分だけではなかなか答えを出すことができないおかねの悩み。
銀行やファイナンシャルプランナーなどの専門家と一緒にライフプランシミュレーションをしながら、自分に最適な資産形成を進めたいところですね。

●銀行でのご相談はこちらから
銀行ならおかねのことを何でも相談できる?銀行員に聞いてみた

ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢(ふろうちあや)さん
1978年生まれ。岡山出身。大手電機メーカー系SIerに勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。一方、当初のマンション購入をきっかけにマンションの販売会社に転職。「完済年齢を把握する」「不動産と重複する保険はかけない」など、自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売り上げ1位の実績を上げる。2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。

(ライター:紺野 陽平)

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