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健康を意識する50代にこそ知ってほしい。たけのこの栄養成分とその効能

ヘルスケア
2018.04.25
健康を意識する50代にこそ知ってほしい。たけのこの栄養成分とその効能

春の旬野菜の代表格といえば「たけのこ」。炊きこみご飯や煮物、焼き物にしてもおいしくいただけて、何より、口にしたときのすがすがしい風味とシャキッとした歯ごたえに、なんともいえない春の風情が広がります。そんなたけのこですが、健康によい栄養素がたくさん含まれているのをご存じでしょうか?

おいしくて、そのうえ、健康にもよいのなら、いうことありません。そこで今回は、健康が気になる50代の方に知ってほしい、たけのこに含まれる注目の栄養成分とその効能や、食べるときの注意点についてご紹介します。

たけのこに含まれている注目の栄養成分

たけのこに含まれる栄養成分にはさまざまなものがありますが、中でも特筆したいのがチロシン、パントテン酸、食物繊維、アスパラギン酸、グルタミン酸、亜鉛の6つです。それぞれがどう「身体によい」のか、50代が抱えがちな身体の悩みに効果があるといわれている栄養成分なので、くわしくみていきましょう。

  • チロシン
    チロシンはアミノ酸の一種で、アドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質のほか、皮膚や髪の毛の色素になるメラニンの原料になります。チロシンは体内でも合成されますが、積極的に摂取することで、やる気や集中力を高めるのに効果的とされます。
  • パントテン酸
    パントテン酸は水溶性ビタミンの一種。糖質、脂質、たんぱく質など他の栄養素の代謝とエネルギーの生成に関係していて、不足すると、成長障害や神経の異常、全身の疲れなどの症状が現れることがあります。
  • 食物繊維(セルロース)
    食物繊維は、人体の生成や活動に欠かせない5大栄養素に次ぐ第6の栄養素に位置づけられます。水溶性と不溶性があり、たけのこに多く含まれるのは不溶性の食物繊維であるセルロース。腸を刺激して排便をスムーズにするほか、水分と一緒に人体にとって不要なものを吸着して排出します。
  • アスパラギン酸
    アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、即効性の高いエネルギー源として知られており、スポーツ飲料や疲労回復ドリンクなどでよくつかわれています。
  • グルタミン酸
    だしの味を生み出す「うま味成分」としても知られるグルタミン酸は、たんぱく質を構成する酸性アミノ酸の一種であり、神経伝達物質としても機能するなど幅広い働きをします。たとえば、アンモニアの排出を促し、疲労回復や認知症の予防に役立つほか、皮膚の保湿力を高める美容効果などが確認されています。
  • 亜鉛
    亜鉛は必須ミネラルの一種で、たんぱく質の合成や遺伝情報の転写にかかわり、骨、筋肉、内臓といった人体を構成する各種細胞の生成と新陳代謝にかかわる重要な栄養素です。また、味覚に作用するとされ、不足すると味覚異常を起こすことがあります。

上記のほか、カリウム、ビタミンC、マンガン、葉酸など、たけのこには多様な栄養素が含まれています。

たけのこはメタボ対策にも効果的

さまざまな栄養成分を含有するたけのこには、健康を増進する作用が期待できます。その中でも、とりわけ期待できるのは、特に豊富に含まれている食物繊維による作用です。

すでに解説したとおり、食物繊維には、腸を刺激して排便を促すなど、体内にたまった老廃物を排出してくれる作用があります。さらに、食物繊維に加えて、カリウムの作用により余分な塩分を輩出することで、血圧の上昇を抑える効果があります。

反面、コレステロール含有量はゼロで、低脂質のためカロリーは低くてヘルシー。つまり、食べても太りにくいうえ、肥満の原因の一つとなる便秘を解消してくれるなど、たけのこはメタボリックシンドローム対策にも効果的です。

たけのこの食べ過ぎには注意

このように肥満対策にも効果的なたけのこですが、だからといって、とり過ぎは禁物です。不溶性の食物繊維が便通にいいのは、水に溶けにくいため腸の中で水分を吸収し、便のかさを増すことで腸のぜん動運動を刺激するからです。

従って、とり過ぎて腸を圧迫するほどになってしまうと腹痛を引き起こすほか、かえって便秘の原因にもなります。また、たけのこ独特のあく(灰汁)やえぐみの元になっているシュウ酸は、あく抜きをしても完全には除去されません。シュウ酸は結石の原因にもなりますので、たけのこのとり過ぎには注意が必要です。さらに、チロシンがつくり出すメラニンは、有害な紫外線から人体を守る役割がある一方で、シミやそばかすの原因にもなります。

このほか、シュウ酸が肌荒れやニキビの原因になり、アセチルコリンという物質の作用でアレルギーに似た症状が出ることがあります。1本丸ごとではとり過ぎのため、小鉢にひと盛りぐらいがやはり適量です。

たけのこはあくを抜いて料理しよう

たけのこには独特のあく(灰汁)があり、旬のものほど強くなります。えぐみがあり、食味を損なうのに加えて、先述のとおり、あくに含まれるシュウ酸は結石の原因になります。たけのこはあく抜きしてからいただきましょう。

あく抜きで、もっとも一般的なのは米ぬかをつかう方法です。用意するものは、「米ぬか(水1リットル当たりひとつかみ目安)と赤とうがらし(数本)」のみ。

やり方は、つぎのとおり。

  1. 下処理
    たけのこの底の硬い部分と穂先を切り落とし、皮の上から縦に深さ1/3ぐらい切り込みを入れます。(皮はむかない)
  2. ゆで
    鍋にたけのこが完全に沈むぐらいの水を張り、下処理したたけのこを皮つきのまま入れ、米ぬかと赤とうがらしを加えて火にかけます。ぬかがない場合、米のとぎ汁、あるいは、生米(水1リットルに対しひとつかみぐらい)でも代用可です。
    吹きこぼれないよう火加減に注意しながら、30分~1時間(たけのこの大きさにより異なる)ほど弱火でコトコトゆで、根元の部分に串をさして抵抗なく入るようになったらゆであがり。鍋のまま火からおろし、自然に冷めるまで放置します。
  3. 仕上げ
    水がすっかり冷めたらできあがり。切り込み部分から皮をむきます。先端のやわらかい皮の部分(姫皮)はおいしく食べられますので、完全にとらずに、ある程度のこしておきましょう。

あとは適度な大きさにきざみます。この際、すぐつかわない場合は保存容器で水に浸してつけこんでおくと、冷蔵庫で1週間ぐらい保存することができます。

まとめ

春の旬食材の代表格であるたけのこは、おいしいだけでなく、食物繊維の作用でメタボリックシンドローム対策に有効なほか、さまざまな栄養成分による健康に有用な効果が期待できます。ただし、食べ過ぎると逆に、腹痛や便秘、シミ・そばかすや肌荒れなどの原因になることがありますので、ほどほどを心がけましょう。

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