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50代は資産運用を始めるチャンス? ファイナンシャルプランナーが語る「分散」の極意

マネー
2018.02.27
50代は資産運用を始めるチャンス? ファイナンシャルプランナーが語る「分散」の極意

定年退職が視野に入り始める50代。資産運用を始めるには、遅すぎると考えている人も少なくないかもしれません。しかし、「人生100年時代」といわれる現代において、50代は折り返し地点。資産運用を始める年代としては、決して遅くはないのだそう。そう教えてくれたのは、これまでに2万世帯を超える人たちから相談を受けてきたファイナンシャルプランナーの藤川太さん。

ただ、いままでまったく資産運用をせず、銀行への預け入れ程度しかしてこなかったという人にとっては、定年退職に備えて具体的にどのような運用を行えばいいのかがピンとこないかもしれません。そこで、藤川さんが考える「50代にとって理想的な資産運用」の極意をわかりやすく教えてもらいました。

50代の資産運用、5つの極意
  • まだ人生は道半ば。長期スパンで運用に臨む
  • まとまった資金があっても、投資タイミングを分散する
  • 運用を習慣化する意味でも、積立投資をキホンとする
  • ざっくりでいいので、投資先の分散も心がける
  • 投資信託を組み合わせ、手軽に本格的な分散投資を意識する

50代の資産運用も他の世代とキホンは同じ

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まず、50代の人はどのような方針で資産運用を行うべきなのでしょうか?

「最近、『人生100年時代』という言葉に触れる機会があると思いますが、それが現実となりつつあるいま、50代とはいえまだ人生の道半ば。60歳ないしは65歳で定年を迎えるにしても、さらにその先の人生のため、運用に費やせる時間は十分にのこされています。20~30代の若い世代は先が長いためリスクをとりやすいなどと言われますが、50代だって同じように時間を味方につけた運用が可能です」(藤川さん)

超低金利のいま、預金のように安全確実な方法では、なかなかおかねをふやせないのが実情。その点、投資信託で運用すればもっと大きくふやせる可能性が出てくるものの、金融市場の動き次第では損失を被る恐れもあります。

しかし、2008年9月のリーマンショック後に7,000円を割り込んだ日経平均株価が、その約10年後には2万円前後まで回復しているように、長期的なスパンで臨めば、リスク商品の運用で大きな成果が期待できる可能性があります。これが「時間を味方につける」という考え方です。

退職金の運用も、タイミングと投資先の「分散」を!

もう1つ、資産運用では「分散」も重要なキーワードとなります。

「「安く買って高く売る」というのがリスク商品の運用における理想的な姿ですが、そのタイミングを読むのはプロでも難しいもの。だからこそ、手元にまとまったおかねがあったとしても、あえて積立投資を活用すること、資金を投入するタイミングを分散することが大切です。また、資産運用を習慣化するという意味合いでも、積立投資は有効。そして何より、長期にわたって投資をつづけやすいうえに、安定した運用ができることがメリットです」(藤川さん)

積立で定額を継続的に投資していくことで、相場が安い局面で多くの商品を買うことができます。そして、逆に高い局面では結果的に買える量が少なくなるので、無意識のうちに買い控えられることになります。

そのため、定年を迎えて退職金を受け取った場合も、資金を投じるタイミングを分散することがベター。また、藤川さんによれば、投資先の分散も大前提とのこと。いくつかに分けておくことで、いずれかの運用が不振でも、他の運用が好調であればカバーできるので、成果が安定的になりやすいからです。

>>50代にありがちなおかねの悩みと解決方法をプロに聞いてみた

プロにお任せ。初心者でも運用できる投資信託

では、具体的にどんな商品に投資するのが効果的なのでしょうか?藤川さんによると、50代から投資を始めるなら、おすすめは投資信託なのだそう。投資信託は、実際の運用をプロの判断に委ねられ、本格的な資産運用の経験がない人でも気軽に利用できることが特長です。

「投資信託の販売を通じて大勢の方から集めた資金を1つにまとめ、運用担当者が特定の金融市場で運用し、その成果が分配金や基準価額(投資信託の時価)の上昇を通じて投資家に還元される仕組みになっています」(藤川さん)

日本の株式で運用するもの、日本の債券で運用するもの、さらには他の先進国の株式に新興国の株式、他の先進国の債券に新興国の債券といった具合に、投資信託には投資先の異なるさまざまなタイプがそろっています。いくつかの投資信託におかねを投じれば、国内だけにとどまらず、海外の金融市場でも幅広く運用できます。

「長期的な姿勢で国際分散投資を行っていくというのが資産運用のキホンとなっており、投資信託なら手軽にそれを実践できます」(藤川さん)

「人生100年時代」、将来のために少しでも早く、本格的な資産運用をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

参考:
みずほ銀行 :投資信託
*上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。


藤川太さん
ファイナンシャルプランナー (CFP)認定者で宅地建物取引士。

山口県出身。93年に慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了し、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に携わった後に、ファイナンシャルプランナーの資格を取得して独立。2001年に「家計の見直し相談センター」を設立し、これまでに2万世帯を超える個人から相談を受けてきた。テレビや雑誌などにも頻繁に登場する人気ファイナンシャルプランナーで、「貯まる! 資産3倍手帳 (朝日新聞出版)」や「サラリーマンは2度破産する (朝日新聞出版) 」など、著書も多数。

(ライター:大西洋平、写真:八田政玄、Getty images)

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